So-net無料ブログ作成

ムール貝の本場、Yersekeへ [お店(オランダ)]

 オランダを中世から支えてきた産業は漁業と貿易、その海産物の代表がムール貝です。オランダの南西部ゼーランド州(Zeeland)にイーセケ(Yerseke)という漁師町があり、ここにはヨーロッパで唯一ムール貝の競をする市場があります。ここの競で落とされたムール貝はヨーロッパ中に運ばれます。ムール貝料理と言えばオランダのお隣、ベルギーのブリュッセルが有名ですが、実はすべてがオランダ産なのです。
 海産物に目が無い私としては是非本場のムール貝を食べてみたい、それも漁師町で。と言うことでアムステルダムCSから鉄路イーセケに向かいました。毎時59分にフリシンケ行きの急行があり乗り換えなしで2時間10分で到着します。

最寄のKruiningen-Yerseke駅とイーセケは約5km位はなれていますがタクシーに乗れば良いかなどと思っていましたが大間違い。駅は無人、駅周辺には何もありません。電車が着くとバスが1台待っていましたが、こちらはどのバスに乗ってよいかわからず、もたもたしているうちに行ってしまいました。なんとこのバスがイーセケに行くバスだったのです。バスは1時間に1本、結局1時間バスを待つ羽目になりました。これも経験・・・

 1時間待ってバスに乗れば5分でイーセケに到着。イーセケは想像していた漁村のイメージとは違った大変美しい村でした。

ヨーロッパは田舎が本当に美しい。街灯はあっても電信柱がありません。外国人も気にしているようですが日本の電信柱は景観的にも最低、最近では身体障害者などへの安全問題も浮上しています。

村の中心部には教会があり(ヨーロッパではどの村にもある)、そのそばにはレストランが数軒ありました。

しかし私の目指すレストランは海沿い、ここから5分程度の場所にあります。

村の中心部から海の方向かうと堤防があります。この堤防がオランダの特徴でしょう。海沿いにはずっと堤防があるようです。
堤防の内側にお目当てのレストラン「DE SCHELDE」がありました。

 前日に電話を入れておいたので安心です。予約なんて要らないと言っていましたが・・・
アムステルダムから2時間の電車、そしてバスに乗り遅れやっとたどり着いたレストラン、店内はとても落ち着いた雰囲気、曇り雨模様で少々寒かったのでほっとしました。

さてお目当てはもちろんムール貝。

こちらがメニュー。

先ずは生です。日本では先ずこれを食べれるところは無いのでは。

レモンを軽く絞って頂きます。ワインは白のハウスワイン。きりっと冷えたワインにムール貝のほのかな甘さ。涙が出そうなくらい旨いです。

そしてイーセケは牡蠣も有名。

円形のブロン、養殖しているのは日本の牡蠣と同じクルーズ系なのでこの牡蠣は天然物でしょう。
こちらも強烈に旨い。ムール貝と牡蠣を交互に食べ、ワインを味わいます。

そしてメインは蒸しムール貝。
蒸したムール貝といえばワイン蒸しと思いますが、こちらは香味野菜と水少々で蒸したもの。オーダーしてしばらくするとキッチンの方からカラッカラッと音がしてきました。蒸しムール貝の鍋を振っている音です。

バケツ一杯に入って出てきます。これを中身を食べたムール貝の殻を使って次の貝の身を挟んで食べます。

強烈美味しい。香味野菜がとてもマッチしています。甘い、甘い・・・

そしてチップスを頼みましたが、これがまた旨い。オランダはマヨネーズで食べますが、芋の味がしっかりしてして、カラッと揚がっています。

これだけでもうお腹が一杯。オーナーとしばらくお話をしました。
このレストランは今のオーナーが3代目という老舗。ムール貝の季節は7月から3月末まで、今が最盛期だそうです。身の色が赤いのがメスで白いのがオス、大体2年ものだそうです。

しかし想像したとおり最高のムール貝、そして料理でした。

お店を出て堤防を越えるとそこが牡蠣の養殖場。潮の香と海鳥の鳴き声、何処へ行ってもこの空気が好きです。

その先に漁港があります。そこにはムール貝用の漁船が沢山係留されていました。

これが漁船。この船に満載されるほど取れるのです。

ムール貝の養殖場はアムステルダムの更に北にあるワッデン海、小さな島に囲まれた天然の養殖場です。そこから1日近くかかってこの港に運ばれ競にかけられるのです。

最近では日本の漁村はますます過疎化が進んでいますが、ヨーロッパは漁業を始め第1次産業がまだまだ元気です。それはヨーロッパ人は食に対してあるいは食事の時を大事にしているからではないでしょうか。スローフードと共に時も楽しまなければ。

     

De Schelde


     Kon Julianastraat 35
     4401CZ Yerseke
     (0113)571307
     定休日:水曜ただし6,7,8月は無休
   http://www.rdeschelde.nl/

 


nice!(14)  コメント(22)  トラックバック(2) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 14

コメント 22

krause

ベルギーのムール貝が、オランダ産だとは知りませんでした。それにしてもうまそうですね!
by krause (2007-11-02 18:00) 

ムール貝おいしそうです。
日本で食べると火が通り過ぎているのかいつも身が縮んでいたり
乾いていたりとがっかりさせられます。
また 野菜と一緒に気取らずにでているところがいいですね。
キンキンに冷えた白ワインで食べたい!!
by (2007-11-02 21:40) 

うつぼ

電車の写真、michaelさんがプチ鉄男化しているのを読んで和みました。(笑)
ムール貝は私もフランスで生でいただきましたが、これもオランダから運ばれたものだったんですね。。。
電車に乗って取れたてを食べられるなんて本当にゼイタクですね!!
by うつぼ (2007-11-03 08:59) 

STELLA

おかえりなさい。
アムステルダムからちょっと遠出されたんですね。
ブリュッセルで食べるムール貝がオランダ産だったとは!
知りませんでした〜!。
生のムール貝おいしそうですね。
by STELLA (2007-11-03 16:39) 

michael

Krauseさん:このイーセケがムール貝の大元締めです。時間があれば行かれたらどうですか?本当に涙が出るほど美味しかったですよ。
by michael (2007-11-03 23:22) 

michael

にいこさん:ムール貝料理は蒸す時間と水分の量が勝負です。ここの蒸しムール貝は絶妙な蒸し方、本当に旨かったです。ワイン蒸しでないところがまた良かったな。
by michael (2007-11-03 23:24) 

michael

うつぼさん:電車というか列車の旅は本当にいいですね。車窓からの風景も楽しめ、またいろいろな人が出入りしたり。そういえばうつぼさんのパリのレポートにもムール貝がありましたね。今回は冬ダイヤに切り替わる日でいつもより1日多いステイ、最初からここに行こうと思ってました。
by michael (2007-11-03 23:29) 

michael

STELLAさん: この場所は以前NHKの番組で放送していたのでいつか行きたいと思っていました。今回のステイは冬ダイヤに切り替わる日でいつもより1日多かったのでナイスタイミング。アムス市内で食べるよりも安いし、新鮮です。漁師村で食べるとまた格別です。この店にはムール貝好きのベルギー人も来るのだからその新鮮さがわかるでしょう。是非時間があったら行ってみてください。
by michael (2007-11-03 23:42) 

水郷もムール貝の大ファンなのですが、我家では今一つで、なかなか登場しませんよ。。白ワインと一緒ですか。。羨ましい。。
by (2007-11-04 11:07) 

Tara

これ、私はベルギーでしか頂いたことありませんが、「ムール貝って美味し
いものなんだ~」と目から鱗でした(身がふっくらしてて)。実はオランダが
本場なんですね!生なんて、新鮮じゃなきゃぜったい無理ですものね。

マヨネーズつけるチップス(イギリス風の言い方ですね)も、「なんて高カロ
リー女性には罪」と思いながらも、じゃがいも好きの私はつい食べちゃって
ました。

ヨーロッパは乳製品が美味しいのか、舌平目のムニエルとか、ごくシンプル
な魚料理も美味しかったです。冬のヨーロッパも美味しい物が結構あって、
食べに行くには良いですよね。ユーロもポンドも高いので、ここ数年は用が
ないので控えちゃってますが。。。
by Tara (2007-11-04 11:15) 

Baldhead1010

たべものも素晴らしいけど、電線のない環境、写真撮りにも最高ですね^^
by Baldhead1010 (2007-11-04 15:41) 

michael

水郷楽人さん:ムール貝は日本でも養殖してますので探せばあるでしょう。我が家の近所の市場では必ずあります。そんなに高くありません。今度レシピを紹介します。
by michael (2007-11-04 17:48) 

michael

Taraさん:Taraさんは相当海産物がお好きのようですね。いつも話だけで申し訳ありません。今まで食べたムール貝の中ではやはり最高でした。オランダはジャガイモの国、このチップスも本当に美味しかったです。私はケチャップ派ですが郷に従えということでマヨで頂きましたがこれがまた美味しい。ユーロもポンドも上げが止まりませんが機会があったら是非遊びに入ってください。
by michael (2007-11-04 17:55) 

michael

Baldhead1010さん:日本の電線は地中化できないのでしょうか。相当な費用がかかると思いますが100年先の美しい日本を考えてやってほしいものです。
by michael (2007-11-04 17:58) 

マダム・リー

わぁお、美味しそう!
牡蠣は10年以上前に生牡蠣であたったので、それ以来
生はもちろん、火をとおしたものもほとんど口にしていません。
そろそろ食べたいなぁ、と思っていたところなのです。
チップスも美味しそう。私が食べたいものばっかり!
by マダム・リー (2007-11-04 21:33) 

涙が出るほどおいしいムール貝!スペインでもよくムール貝を食べていますが、身が小さくて物足りない感じでした。これくらいぷりっぷりのを食べてみたい。牡蠣好きとしては丸い牡蠣も気になります。村の雰囲気も素敵ですね。
by (2007-11-04 22:38) 

中島茂信

1次産業が元気でないと、国力もどんどん衰退します。そのよい、悪い意味での見本がどこかの島国ですよね。昨今の出来事を考えると、もうお先真っ暗。生まれた国を間違えた気がしてなりません。
by 中島茂信 (2007-11-05 11:49) 

michael

マダム・リー さん:牡蠣にあたると大変ですね。何度もあたる体質になってしまうようです。気をつけて食べてください。チップスは本場が旨いです。
by michael (2007-11-05 18:15) 

michael

yin-yangさん:スペインのムール貝は地元のものでしょう。フランスも地元のものは小さかったと思います。北海産は大きくて身もたっぷり、本当に旨かった。丸い牡蠣、ブロンはパリでも食べました。スペインに無いのかな?
by michael (2007-11-05 18:17) 

michael

中島茂信さん:原因はたくさんあると思います。皆忙しすぎるし、食に関してみれば市場経済化しすぎて利益ばっかり追求している。中島さんに頑張ってもらわなくては。将来農水大臣なんて如何ですか?
by michael (2007-11-05 18:22) 

ぺこりん

ムール貝が生で食べられるなんて知りませんでした!モンサンミッシェルに行ったとき、皆名物のオムレツを食べていたのですが、私は数人が食べていたムール貝が食べたくて、でもメーニューのフランス語が読めなくて苦労したことを思い出しました(^ ^)
ムール貝とか、カキがたくさんいると、海がきれいになるんですよね!
by ぺこりん (2007-11-08 12:57) 

michael

ぺこりんさん:それは残念でしたね。フランスではアサリも生で食べます。またのチャンスに是非トライしてください。基本的に海はプランクトンを餌にしていますので海の浄化作用があります。一番はアサリかもしれません。
by michael (2007-11-09 14:25) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 2